葉酸はビタミンの一種

葉酸は、ひと言で言えば「ビタミンの一種」です。

 

ビタミンB群に属するビタミンの一種=葉酸、ということです。

 

こう聞くと、「葉酸がビタミンB群の一種なら、ビタミンB1やB2みたいに、アルファベット+番号で分類すればいいのに」と思われるかもしれませんね。
実際のところ、実は葉酸は「ビタミンB9」とも言います。

 

なのになぜ、葉酸は、他のビタミンB群のように「ビタミンB+数字」のような呼ばれ方をしていないのかというと、これは葉酸が発見された時のエピソードが関係しています。

 

1931年、イギリスの研究者であるルーシー・ウィルスが、インドのボンペイの産院で医師として働いていた際、妊婦によく起こる症状であった巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ)についての研究をしていました。
そして、とある酵母エキスの中に、その巨赤芽球性貧血を予防する作用があることが、研究の中で判明したのです。

 

そこからさらなる研究の結果、「この有効成分は、葉物野菜に特に多く含まれている」ということが少しずつ分かってきました。
そして1941年にはついに、葉物野菜であるほうれん草から、この有効成分が抽出されました。

 

こうした経過があって、この成分は、ラテン語で「葉」を意味する「folium」に由来した名前である「folic acid(葉酸)」と名付けられるようになったのです。

 

ちなみに、葉酸を「ビタミンM」と呼んでいるケースを見たことがある人もいるのではないでしょうか。
ビタミンMと呼ばれた理由は、「この有効成分を猿に投与して研究・実験をしていた時に、猿の貧血予防効果が認められた」ということで、猿の「Monkey」の頭文字をとって、ビタミンMと呼んだのです。

 

ここでは、もっともメジャーな呼び方である「葉酸」で統一します。

 

葉酸の働き

 

それでは、葉酸の働きとはどんなものなのでしょうか?

 

「さっきの葉酸発見エピソードにある通り、貧血予防効果があるってことなんじゃないの?」と思われるかもしれませんね。

 

もちろんそれも、葉酸の大事な働きのひとつです。
葉酸はビタミンB12と協力して、赤血球の素を生成してくれます。

 

しかし、葉酸の働きはそれだけではありません。

 

近年、葉酸が注目されているのは、「たんぱく質や核酸の体内合成に不可欠な存在である」という事実があるからです。
葉酸によってたんぱく質合成と、DNAやRNAなどの核酸合成をスムーズにおこなうことで、「正常な細胞分裂で、新陳代謝や成長をうながす」という働きがあるのです。

 

だからこそ葉酸は、これからどんどん新しい細胞を作っていく胎児の発育をサポートするのに必要不可欠な存在であり、また、妊婦の身体に対しても「正常な新陳代謝で、細胞が若々しく健康な状態になり、赤ちゃんが授かりやすくなる効果も期待できる」という点で大きなメリットがあるわけです。

葉酸とは?記事一覧

葉酸を食事から摂るためには、どのような食材を選べばいいのでしょうか?葉酸が特に多く含まれる食品をご紹介しましょう。葉酸はレバー類に多く含まれる!「葉酸」という言葉の響きだけを見ると、「葉酸って、植物(野菜や果物)の葉に含まれているものなんだ」とイメージしてしまいそうですが、実はそれは半分正解ですが、半分間違いです。実は葉酸というのは、野菜や果物の葉だけでなく果実部分等に含まれていますし、さらに「動...